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ブログを始めたものの、
「何を書けばいいのか分からない」
「自分には人に教えられるような経験がない」
「記事にできそうなネタが思いつかない」
そんなところで手が止まっていないでしょうか。
私もブログを始めた頃は、「ブログに書けるような特別な経験」を探そうとしていました。
けれど、振り返ってみると、材料がなかったわけではありません。
私は靴の販売員として10年間働き、現在は飲食の現場で15年間仕事を続けています。
接客の中でお客様から
何度も聞かれたこと
自分で繰り返し判断してきたこと
失敗しないために工夫してきたこと
当時は仕事の一部としか思っていなかったことの中に、ブログに書ける材料がありました。
この記事では私の接客経験を例にしますが、あなた自身の仕事の経験を重ねながら読んでみてください。
「ブログに書くことがない」という状態から、まず一つ、自分の仕事の中にある材料を見つけるところまで進んでいきます。
ブログに書くことがないと感じるのは「書ける経験」を探してしまうから

ブログに何を書こうか考えるとき、普段の仕事とは違う「特別な経験」を探してしまうことがあります。
「人より詳しくないと書けない」 「大きな実績がないと役に立たない」 「専門家でなければ教えられない」
こう考えるほど、自分がこれまで経験してきたことの多くを「これは記事にはならない」と候補から外してしまいます。
しかし、ブログに書ける材料は、大きな成果や珍しい体験だけではありません。
たとえば接客の仕事なら、
お客様の希望を聞く
いくつかの商品から候補を絞る
よくある質問に答える
トラブルが起きないように先回りする
といったことを、毎日のように行っているのではないでしょうか?
本人にとっては、わざわざ「経験」と呼ぶほどのことではないかもしれません。
それでも、初めて同じ状況に直面する人から見れば、
「どう考えればいいのか」
「何を基準に選べばいいのか」
「どこに気をつければいいのか」
という、まだ知らない情報があります。
私自身も、長く続けている仕事ほど「できて当たり前」になり、その中で何を見て、どう判断しているのかを経験として意識していませんでした。
だから、ブログに書く材料を探すときは、特別な実績を探すより、自分にとって普通になっている仕事を見直すことから始めてみてください。
なお、
「仕事の経験はあっても、ブログで収益やアクセスの実績がないから書けない」
と感じている場合は、少し悩みが違います。
ブログでまだ大きな結果が出ていなくても、実際に行動したこと、試して分かったこと、失敗して改善したことは記事の材料にできます。
➡「ブログに実績がない」と感じるときに何を書けばいいのかを整理する
まずは実績の大きさではなく、自分が仕事の中で何度も経験してきたことを探してみましょう。
では、普段の仕事のどこを見れば、ブログに書ける材料を見つけられるのでしょうか。
次は「質問・判断・工夫」の3つの視点から振り返っていきます。
仕事の経験からブログに書ける材料を見つける3つの視点

履歴書に書くような大きな経験から探す必要はありません。
いつもの仕事を「質問」「判断」「工夫」という3つの角度から振り返ると、自分では見過ごしていた材料を拾いやすくなります。
ブログに書ける材料①|仕事で何度も聞かれた質問

まず思い出したいのは、仕事中に何度も聞かれてきたことです。
お客様からの質問だけではありません。
後輩や同僚から、
「これはどうすればいいですか?」
「どちらを選べばいいですか?」
「こういう場合はどうしていますか?」
と聞かれてきたことも含まれます。
何度も同じことを聞かれているなら、そこには自分はすでに知っているけれど、知らない人がいる情報があります。
たとえば靴の販売なら、
- 自分に合うサイズの選び方
- 足が痛くなりにくい靴の考え方
- 用途による靴の選び分け
など、お客様から繰り返し相談されることがあります。
販売員にとっては普段の仕事でも、靴選びに困っている人には知りたいことです。
自分が何を知っているか思いつかないときは、「人から何を聞かれてきたか」から逆に探してみると見つけやすくなります。
ブログに書ける材料②|仕事で何度も判断してきたこと

質問されなくても、自分の中で繰り返してきた判断があります。
たとえば接客なら、お客様の希望を聞きながら、
「こちらの商品より、こっちの方が合いそうだ」
「今は声をかけない方がよさそうだ」
「この説明から始めた方が分かりやすい」
と、その場で判断しています。
飲食の現場でも同じです。
忙しい時間帯に何から手をつけるのか。
どの作業を先に終わらせるのか。
どこでミスが起こりそうなのか。
仕事に慣れるほど、こうした判断をいちいち言葉にしなくなります。
しかし、その「迷わず決められること」には、それまでの経験から身につけた基準があります。
何を書けばいいか思いつかないときは、「仕事中に自分なら迷わず決められることは何か」を思い出してみてください。
ブログに書ける材料③|仕事で失敗を防ぐためにしていた工夫

もう一つ見つけやすいのが、失敗やトラブルを防ぐために続けていることです。
仕事を始めた頃にはできなかったけれど、経験を重ねる中で自然とやるようになったことはないでしょうか。
「先に確認しておく」
「この順番で作業する」
「ここだけは必ずもう一度見る」
こうした小さな工夫です。
大きな成功体験である必要はありません。
むしろ、
失敗した → やり方を変えた → 同じ失敗をしにくくなった
という経験には、これから同じことをする人が知りたい情報があります。
「何を成功させたか」だけでなく、「何を失敗しないようにしてきたか」にも目を向けてみてください。
見つけた仕事経験をブログに書ける形へ整理する

ここまでの3つの視点から、思い当たる経験を一つだけ選んでみてください。
たくさん出そうとする必要はありません。その一つについて、「実際に何をしたのか」と「なぜそうしたのか」を分けてみます。
STEP1|仕事で「何をしたか」を事実として書く

最初は、評価や解釈を加えず、実際に起きたことを取り出します。
私が靴を販売していたとき、あるお客様から、
「黒色の靴が欲しい」
と相談されたことがありました。
そこで黒い靴を何足か試着していただきましたが、なかなか納得されません。
さらに話を聞いてみると、最初に言われた「黒色の靴が欲しい」という希望とは別に、「本当は違う色の靴も履いてみたい」という気持ちがあることが分かりました。
そこでダークブラウンの靴をご提案し、最終的にその靴をお買い上げいただきました。
これをまず事実として整理すると、
黒色の靴を希望されたお客様に何足か試着していただいた。納得していない様子だったため、もう一度話を聞き、別の色も履いてみたいという希望を知った。ダークブラウンの靴を提案し、お買い上げいただいた。
となります。
ここでは「自分にはこんな接客力がある」と自慢するつもりはありません。
ブログの記事になるかどうかも、まだ考えない。
まずは自分が実際に何をしたのかを取り出します。
STEP2|「なぜそうしたか?」を自分の言葉で書く

次に見るのは、出来事の中にあった自分の判断です。
先ほどの接客なら、
なぜ、黒い靴をさらに薦めるのではなく、もう一度お客様の話を聞いたのか。
と考えてみます。
私にとって当時は、一つの接客にすぎませんでした。
しかし後から振り返ると、そこには、
「黒色が欲しい」という最初の言葉だけで判断せず、何足試しても納得されていない様子から、ほかに希望があるのではないかと考えた
という判断がありました。
「黒い靴を売ろうとした」という出来事だけを見ていたら、この部分は出てきません。
自分では普通にやっていた仕事でも、
何をしたか → なぜそうしたか
と分けて振り返ることで、そのとき何を見て、どう判断していたのかが見えてきます。
ここにあるのは、単なる「黒い靴を販売した経験」ではありません。
お客様が最初に口にした希望だけで答えを決めず、反応を見ながら本当の迷いを探る
という、仕事を通じて身につけてきた考え方があります。
こうした判断や工夫が、経験の中に隠れている「知見」です。
ただし、長く続けてきた仕事ほど、
「なぜそうしたのか?」
と聞かれても、うまく答えられないことがあります。
自分にとって当たり前になりすぎているからです。
そんなときは、一人で無理に答えを考える必要はありません。
大切なのは、自分の経験について少しずつ問い直しながら、「なぜそうしたのか」を言葉にしていくことです。
自分だけでは問いが思い浮かばないときは、生成AIに質問してもらいながら整理する方法もあります。
STEP3|言葉にできない判断は生成AIとの壁打ちで掘り起こす
生成AIに「ブログのネタを考えて」と頼めば、いくつもの候補を出してもらえます。
しかし、ここで生成AIに作ってもらいたいのは、自分が経験していない新しい体験談ではありません。
私が生成AIを使うときは、自分が実際に経験したことを材料として渡し、その中にあった判断や工夫を掘り下げるための壁打ち相手になってもらいます。
たとえば、先ほどの靴販売の出来事を伝えたうえで、
「なぜ黒い靴をさらに薦めなかったのか?」
「お客様のどんな様子から、ほかに希望があると感じたのか?」
「もし最初の希望どおり黒い靴だけを薦め続けていたら、どうなっていたと思うか?」
「似たような判断をした接客はほかにもなかったか?」
といった角度から質問してもらいます。
質問に答えていくと、
「そういえば、あのとき表情や反応を見ていた」
「商品を薦めることより、迷っている理由を探ろうとしていた」
「ほかの接客でも同じような判断をしていた」
と、自分一人では意識していなかったことが言葉になっていくことがあります。
大切なのは、生成AIが出した答えを自分の経験として採用しないことです。
「実際にそんなことを考えていたのか」
「本当にその判断をしていたのか」
「自分の経験と合っているのか」
を確認しながら、自分の事実に合わないものは使いません。
生成AIが経験の代わりになるわけではありません。
材料になるのは、あくまで自分が実際に経験してきたことです。
生成AIには、
自分の中にある経験を質問で掘り下げ、まだ言葉になっていない知見を整理する補助役
になってもらいます。
生成AIを使わなくても、「なぜそうしたのか」を自分で掘り下げられれば問題ありません。
一人では言葉が出てこないときの選択肢として使ってみてください。
見つけた知見は、まだ記事ネタに決めなくていい
ここまで進むと、
経験した出来事 → そのときの判断 → 仕事から得た知見
まで見えるようになります。
ただし、この段階で、
「この知見をそのまま記事にしよう」
と決める必要はありません。
ブログの記事として読まれるためには、自分が伝えたいことだけでなく、読者が何に困っているのかを考える必要があるからです。
たとえば、
お客様が最初に口にした希望だけで答えを決めず、本当の迷いを探る
という接客から得た知見があったとしても、それだけでは記事のテーマやキーワードは決まりません。
この知見が、
「どんな人の」 「どんな悩みを」 「どのように解決するのか」
を考えるのは、この先の段階です。
今はまだ、記事タイトルやキーワードを決めなくても構いません。
まずは、
自分では普通だと思っていた仕事の中から、読者の悩みを解決する材料になりそうな知見を1つ見つける。
そこまで進めれば十分です。
1つ見つかったら、次は仕事経験を棚卸しする

1つの経験から「自分が何を考えていたのか」まで取り出せたら、同じ見方をこれまでの仕事にも広げられます。
ここからは一つを深く見る段階から、自分の中にある材料を複数見つけて整理する段階へ進みます。
この記事では、まず一つ見つけるところまでで十分です。
これまでの仕事経験をもう少し広く洗い出したい方は、次に「ブログに書く経験の棚卸し」へ進んでみてください。
→ ブログに書く経験を棚卸しする方法|記事ネタの材料を見つける7つの質問
棚卸しの記事では、これまでの仕事を振り返りながら、ブログに使えそうな経験を複数見つけるところまで進みます。
まとめ|ブログに書くことがないときは仕事の「普通」を見直そう

「ブログに書くことがない」と感じても、本当に経験がないとは限りません。
人から何度も聞かれたこと。
自分なら判断できること。
失敗を防ぐために続けてきた工夫。
長く仕事をしているほど、こうした経験は「できて当たり前」になり、自分では見えにくくなります。
まずは一つだけ選び、
「何をしたか」→「なぜそうしたか」
と分けて書いてみてください。
記事にできるかどうかを判断するのは、その後で構いません。
1つ見つかったら、次はこれまでの仕事経験を広く棚卸ししていきましょう。