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ブログに自分の体験談を書こうとしても、
「ただの日記になってしまう」
「自分の話ばかりになってしまう」
「体験したことはあるけれど、どう記事にすればいいのか分からない」
と手が止まることがあります。
体験談を書くときに大切なのは、起きた出来事を最初から最後まで説明することではありません。
そのとき何に迷い、何を基準に判断し、どう行動して、どうなったのかを取り出すことです。
さらに、その経験から分かったことを、同じことで迷う読者が使える情報へ変えていきます。
私は靴の販売員として10年間店に立ち、年間個人売上3,000万円以上を複数回経験しました。
接客の現場でも、お客様に自分の経験を話すだけでは役に立ちません。
相手が判断できる形にして伝えて、初めて経験が価値になります。
この記事では、仕事などで経験したことを「迷い・判断・行動・結果」に分け、ブログの体験談として読者に役立つ情報へ変える書き方を解説します。
ブログの体験談とは?日記との違い
ブログの体験談は、単に自分に起きた出来事を書くことではありません。
日記なら、
「今日こんなことがあった」
「私はこう思った」
で終わっても成立します。
しかし、読者が検索して読むブログ記事では、それだけでは「自分の場合はどうすればいいのか」が分かりません。
たとえば、
「靴を買いに来たお客様にダークブラウンの靴を提案した」
だけなら出来事の記録です。
そこに、
「なぜ黒ではなくダークブラウンを提案したのか」
「お客様の何を見て判断したのか」
「提案した結果どうなったのか」
まで加えると、体験の中に判断材料が見えてきます。
体験談を書く目的は、自分の経験を紹介することではなく、経験の中から読者が使える情報を取り出すことです。
ブログに書く体験談の選び方
ブログに使える体験談は、大きな成功体験だけではありません。
仕事や日常の中で、
「どちらにするか迷った」
「最初の方法ではうまくいかなかった」
「途中で考え方を変えた」
「相手の反応を見て対応を変えた」
といった場面にも記事の材料があります。
ポイントは、出来事の大きさではなく、そこに自分の判断があったかどうかです。
たとえば接客なら、
在庫がなかったときに別の商品を提案した。
お客様が迷っていたので、あえて声をかけずに待った。
希望の商品とは違う商品を提案した。
こうした日常的な行動でも、
「なぜそうしたのか」
を振り返ると、自分なりの判断基準が見つかります。
まずは「人に話せるほどすごい経験があるか」ではなく、自分が何かを判断した場面がなかったかを探してみてください。
体験談の書き方|経験を5つの材料に分ける
体験したことをそのまま文章にしようとすると、出来事を時系列で並べるだけになりやすくなります。
そこで、まず文章を書く前に経験を5つに分けます。
1.どんな状況だったのか
最初に、そのとき何が起きていたのかを整理します。
誰がいて、どんな状況で、何が問題になっていたのか。
ここでは細かな出来事をすべて書く必要はありません。
その後の判断を理解するために必要な状況だけを残します。
2.何に迷ったのか
次に、自分が何に迷っていたのかを振り返ります。
AとBのどちらを選ぶか。
声をかけるか待つか。
そのまま続けるか方法を変えるか。
迷いが見えると、その後の判断に意味が生まれます。
3.何を基準に判断したのか
ここが体験談で特に重要な部分です。
「なんとなくそうした」で終わらせず、
何を見たのか。
何を優先したのか。
過去のどんな経験を参考にしたのか。
を振り返ります。
同じ出来事を経験しても、人によって判断は違います。
だからこそ、この部分に自分の経験が表れます。
4.実際にどう行動したのか
判断したあと、実際に何をしたのかを書きます。
ここでは行動を具体的にします。
「提案した」だけではなく、
何をどのように提案したのか。
「工夫した」だけではなく、
何を変えたのか。
行動が具体的になるほど、読者は状況を想像しやすくなります。
5.結果はどうなったのか
最後に、行動した結果を書きます。
成功した経験だけでなく、
うまくいかなかった。
想定とは違った。
途中でやり直した。
という結果も体験談になります。
重要なのは、良い結果に見せることではありません。
自分が実際に経験した結果を書くことです。
自分の体験談を読者に役立つ情報へ変える
「迷い・判断・行動・結果」を整理しただけでは、まだ自分の体験です。
ここからもう一段階進めます。
その経験から、
後から何が分かったのか
を考えます。
さらに、
同じことで迷っている読者なら、何を判断材料にできるのか
へ変換します。
たとえば、
「私はダークブラウンの靴を提案して購入してもらえた」
だけなら、自分の成功体験です。
しかし、
「黒を希望していても、用途や持っている服を聞くと、別の色の方が合わせやすい場合がある」
まで整理できれば、読者が使える情報になります。
体験そのものではなく、
経験したこと → なぜそうしたのか → そこから何が分かったのか → 読者は何を判断材料にできるのか
まで考えるのがポイントです。
具体例|仕事の体験談をブログ記事の材料に変える
靴の販売をしていたとき、黒い革靴を探しているお客様がいました。
黒をそのまま提案することもできます。
しかし話を聞くと、仕事だけではなく休日にも履きたいとのことでした。
ここで私が迷ったのは、
「希望どおり黒を勧めるか」
「用途に合わせて別の色も提案するか」
です。
私は、仕事と休日の両方で使いたいという目的を優先しました。
そこで黒だけでなく、少し柔らかい印象になるダークブラウンも比較できるように提案しました。
結果として、お客様はダークブラウンを選びました。
この出来事だけなら、
「別の色を提案したら売れた」
という体験談です。
しかし、判断まで振り返ると、
お客様が最初に希望した商品だけを見るのではなく、その商品を何のために使うのかを確認すると、別の選択肢を提案できる場合がある
という情報に変わります。
ブログでも同じです。
読者に自分の経験を見せるだけではなく、
「自分は何を見て判断したのか」
まで言葉にすると、その経験を読者の判断材料へ変えられます。
ブログの体験談で信頼を落とさないための3つの注意点
体験談は自分だけが持っている情報ですが、書き方によっては信頼を落としてしまいます。
まず、実際に経験したことと、後から調べた情報を混ぜないことです。
自分が経験したことは「私はこうだった」。
調べて確認したことは「〇〇によると」と分けます。
次に、一つの体験を全員に当てはまる答えにしないことです。
「私の場合はこうだった」と「誰でもこうなる」は違います。
そして、結果を良く見せるために失敗や迷いを消さないことです。
むしろ、
「最初はこう考えた」
「ここで迷った」
「実際にはうまくいかなかった」
という部分に、読者が参考にできる情報が含まれることがあります。
コピペして使える体験談設計メモ
体験談を書く前に、次の項目をメモしてみてください。
| 項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 体験したこと | 何が起きたのか |
| 当時の状況 | どんな場面だったのか |
| 迷ったこと | 何と何で迷ったのか |
| 判断材料 | 何を見て決めたのか |
| 行動 | 実際に何をしたのか |
| 結果 | どうなったのか |
| 後から分かったこと | 経験から何を学んだのか |
| 読者の状況 | どんな人が同じことで迷うのか |
| 読者への判断材料 | 読者は何を確認すればよいのか |
最初からきれいな文章を書く必要はありません。
まず、このメモを埋めます。
そのあと必要な部分だけを使って文章にします。
体験談設計メモから文章にする基本の順番
ここまでメモを作っても、
「材料は出せたけれど、どう文章にすればいいのか分からない」
となることがあります。
その場合は、次の順番で並べてみてください。
迷っていた状況 → 判断材料 → 選んだ行動 → 結果 → 分かったこと → 読者が使える判断材料
体験した出来事をすべて時系列で書く必要はありません。
読者が判断の流れを理解するために必要な部分だけを残します。
先ほどの靴販売の体験なら、文章にすると次のようになります。
黒い革靴を探しているお客様がいましたが、話を聞くと仕事だけでなく休日にも履きたいとのことでした。
そこで私は、希望どおり黒だけを勧めるのではなく、用途を判断材料にしてダークブラウンも提案しました。
結果、お客様はダークブラウンを選びました。
この経験から、最初に希望された商品だけで判断せず、「何のために使うのか」まで確認すると、別の選択肢を提案できる場合があると分かりました。
このように、
「何が起きたか」
だけではなく、
「何を基準にそう判断したのか」
を文章の中に残します。
そうすると、自分の出来事を紹介するだけの体験談から、読者が自分の状況に置き換えて考えられる記事へ変わります。
体験談には具体性を1つ足す
文章にしたあと、必要であれば具体性を少し足します。
たとえば、比較した商品の写真があるなら写真を使う。期間や回数が重要なら数字を入れる。そのとき本当に迷ったなら感情を書く。最初に失敗したなら失敗も隠さず書く。
すべてを入れる必要はありません。
その体験を読者が具体的に想像するために必要なものだけを加えます。
「かなり時間がかかった」より「3時間かかった」。
「うまくいかなかった」より「最初の方法では○○が原因で失敗した」。
このように事実を少し具体化するだけでも、体験談は伝わりやすくなります。
まとめ|体験談設計メモをブログ記事の材料にしよう
ブログの体験談は、自分に起きた出来事を最初から最後まで書くものではありません。
体験の中から、
迷い → 判断 → 行動 → 結果
を取り出します。
そして、
後から分かったこと → 読者が使える判断材料
まで整理します。
文章にするときも同じです。
すべての出来事を書くのではなく、読者が「なぜその判断をしたのか」を理解するために必要な部分だけを残します。
さらに必要なら、写真・数字・感情・失敗などを使って具体性を足します。
まずは過去の経験を一つ選び、体験談設計メモを埋めてみてください。
自分では何気なく行っていた判断の中に、同じことで迷っている読者に役立つ情報が見つかるはずです。