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ブログ記事を書こうとして、
「誰に向けて書けばいいのか分からない」
「伝えたいことはあるけれど、記事としてまとまらない」
「自分の経験を書けばいいのか、読者の悩みに答えればいいのか迷う」
と手が止まることはないでしょうか?
仕事を続けてきた人なら、自分の中にさまざまな経験や知識があるはずです。それでも、いざ一つの記事にしようとすると、どの経験を使えばいいのか迷うことがあります。
この記事では、一つの記事を書き始める前に、「誰に何を伝える記事なのか」を整理する考え方を紹介します。
ブログ全体で何について発信するかという「テーマ」を決める話ではありません。この記事では、一つの記事で向き合う相手と、その人に渡す情報を決めるところまでを扱います。
私の靴販売での接客経験も例にしますので、あなた自身の仕事で「相手によって伝える内容を変えていた場面」がなかったか、思い浮かべながら読んでみてください。
ブログ記事で「誰に何を伝えるか」を決めるのはなぜ?

一つの記事に、自分が知っていることをすべて入れることはできません。
書く相手が見えていなければ、どの情報を残し、どの情報を外せばよいのか判断しにくくなります。
反対に、相手だけ決まっていても「この記事で何を伝えるのか」が曖昧なら、話が広がってしまいます。
まずは「誰に」と「何を」のそれぞれが曖昧な場合に、記事がどうなりやすいのかを分けて考えてみます。
「誰に」が曖昧だと必要な情報を選べない

同じブログ初心者でも、困っていることは一つではありません。
何を書けばいいのか分からない人もいれば、テーマを決められない人、記事構成で迷っている人もいます。
相手を「ブログ初心者」とだけ考えると、どこまで説明すればよいのか判断しにくくなります。
今回考えたい「誰に」は、年齢や性別などを細かく設定することではありません。
この記事で向き合うのは、何に困っている人なのか。
そこまで見えれば、必要な情報を選ぶ基準ができます。
ただし、相手が見えても、それだけでは記事の範囲までは決まりません。
自分の経験や知識の中から、「今回は何を渡すのか」を選ぶ必要があります。
「何を」が曖昧だと自分の経験を並べるだけになりやすい

仕事の経験がある人ほど、一つの出来事から多くのことを話せます。
工夫したこと、失敗したこと、判断したこと、後から気づいたこと。
どれも記事の材料にはなりますが、一つの記事にすべて入れる必要はありません。
「この読者には、経験のどの部分を持ち帰ってもらうのか」
そこまで絞ることで、記事で使う経験と、今回は使わない経験を分けられます。
実は、この「相手を見て、必要な情報を選ぶ」という考え方は、ブログを書くときだけに必要なものではありません。
振り返ってみると、私は接客の現場でも同じように、目の前の相手に合わせて伝える情報を選んでいました。
同じ経験でも「誰に伝えるか」で記事に使う内容は変わる

私は靴の販売員として働いていたとき、お客様に商品知識をすべて説明していたわけではありません。
目の前のお客様が何に迷っているのかによって、伝える情報を選んでいました。
この接客でしていたことを振り返ると、仕事経験をブログ記事に変えるときにも共通する考え方が見えてきます。
接客では相手に合わせて必要な情報を選んでいた

たとえば、お客様が複数のサンダルを比較していたとします。
10足の商品が目の前にあっても、それぞれの特徴を順番に説明すれば選びやすくなるとは限りません。
普段どのような場面で履くのか。
何を重視して選びたいのか。
今、どこで迷っているのか。
そうしたことが分かれば、説明すべき情報を絞れます。
接客では、自分が持っている情報の量よりも、その人が判断するために必要な情報は何かを考えていました。
同じ商品知識を持っていても、目の前のお客様によって実際に使う情報は変わります。
ブログでも、この「相手を見て情報を選ぶ」という考え方を、自分の仕事経験に当てはめることができます。
ブログでも読者の悩みに合わせて経験から知見を選ぶ

一つの接客経験でも、どんな悩みを持つ読者に届けるかによって、記事に使う部分は変わります。
| 同じ接客経験 | 読者の悩み | 伝える知見 |
| 複数の商品を比較した接客 | 商品提案で迷う販売員 | 選択肢を整理して提案する |
| 同じ経験 | ブログの方向性に迷う人 | 判断基準を先に決める |
| 同じ経験 | 記事に情報を詰め込みすぎる人 | 必要な情報だけを選ぶ |
元になっている経験は同じです。
しかし、「この経験から何が言えるだろう」と自分の中だけを見るのと、「この人の悩みに、この経験のどこが役立つだろう」と考えるのとでは、選ぶ部分が変わります。
つまり、一つの仕事経験が、一つの記事内容に固定されているわけではありません。
読者の悩みを通して経験を見ることで、その記事で使う部分が見えてきます。
私が複数のサンダルを比較した接客から考えたことは、別の記事でも紹介しています。
ここまでで、同じ経験でも相手によって記事に使う部分が変わることが分かりました。
では、実際に一つの記事を書くときは何を決めればよいのでしょうか。
頭の中だけで考え続けるのではなく、4つの質問に分けて整理していきます。
ブログ記事を書く前に「誰に何を伝えるか」を4つの質問で決める

ここでは、「仕事経験をブログに書きたい」と考えている状態を例に、4つを順番に決めていきます。
細かな読者設定を作り込むことが目的ではありません。
一つの記事が誰のどんな悩みを担当し、どこまで伝えるのかを見えるようにすることが目的です。
1.この記事は誰に向けて書くのか?を決める

最初に、その記事を必要としている人を、一人の読者像まで近づけます。
たとえば、
「ブログ初心者」
だけではなく、
「仕事経験はあるけれど、ブログに何を書けばいいのか分からない人」
と考えると、相手が抱えている問題まで見えやすくなります。
年齢や職業などを細かく作り込むことが目的ではありません。
この記事で向き合う相手を見失わない程度まで絞れば十分です。
ただし、相手が決まっただけでは、まだ記事の内容は決まりません。
同じ人でも、どこで困っているのかによって必要な情報が変わるからです。
2.その人は何に困っているのか?を考える

「仕事経験はあるけれど、ブログに何を書けばいいのか分からない人」にも、止まっている場所の違いがあります。
自分の経験に価値があると思えないのか。
経験はあるけれど、誰の役に立つのか分からないのか。
記事にしたいことが多すぎて、一つに絞れないのか。
ここでは複数の悩みに同時に答えようとせず、今回の記事で扱う悩みを一つ選びます。
悩みが一つに決まると、次に考える範囲も狭くなります。
自分の経験や知識のすべてではなく、その悩みに対して何を渡せるのかを考えればよくなります。
3.その悩みに何を一つ伝えるのか?を選択する

誰に向けて書くのか、その人が何に困っているのかが決まったら、次は「この記事で何を伝えるのか」を一つに絞ります。
ブログで「何を書くか」とは、自分が書きたい出来事を選ぶことではありません。想定した読者の悩みに対して、解決や判断に必要な情報を選ぶことです。
その材料として、自分の
・経験
・失敗
・工夫
・調べた情報
などを使います。
たとえば、
「経験はあるけれど、誰の役に立つのか分からない」
という悩みを選んだとします。
その人に、
「経験には価値がある」と伝えるのか。
「相手の悩みから経験を見る」と伝えるのか。
「経験を記事にする手順」を伝えるのか。
どれを選ぶかによって、別の記事になります。
ここで一つに決めるのは、他の情報に価値がないからではありません。
今回の記事が担当する範囲を決めるためです。
伝えることが決まったら、もう一つ確認しておきます。
その情報を受け取った読者に、この記事でどこまで進んでもらうのかです。
4.読んだあと、どうなってほしいのか?を想像する

最後に、この記事を読み終えた人にどこまで進んでもらうのかを決めます。
たとえば今回の記事なら、
自分が書きたいことだけではなく、「誰に何を伝える記事なのか」を考えられる。
ここまで進めば、この記事の役割は果たせます。
記事ネタの決め方やSEO記事への組み立て方まで、同じ記事の中で詳しく解説する必要はありません。
読後の到達点を決めることは、この記事で答える範囲と、答えない範囲を決めることでもあります。
4つを考えている途中で、「そもそも自分には伝える材料がない」と止まる人もいるでしょう。
その場合は、無理に4つを埋めるのではなく、一つ前の工程へ戻った方が整理しやすくなります。
「自分には何を伝えられるか分からない」ときは経験に戻る

「そもそも、自分には人に伝えられるような経験が思いつかない」
という状態では、誰に届けるかを考えるより先に、自分が持っている材料を確認する必要があります。
仕事の中からブログに使える材料を探したい場合は、経験の棚卸しの記事を先に確認してみてください。
【関連記事:ブログに書く経験を棚卸しする方法|記事ネタの材料を見つける5つの質問】
経験は思い浮かぶものの、「こんな経験が人の役に立つのだろうか」と感じる場合は、強みを見つける工程へ戻ります。
【関連記事:ブログで活かせる自分の強みとは何か?|仕事の経験から自分だけの価値を見つける3ステップ】
ここは「できていないから失敗」という意味ではありません。
自分が今どの段階で止まっているのかが分かれば、必要な工程へ戻れます。
材料が見つかっていて、「誰に」「どんな悩みに」「何を伝えるか」まで決まった人は、次の工程へ進みます。
誰に何を伝えるか決まったら記事ネタへ具体化する

「誰に」「どんな悩みに」「何を伝えるか」が言葉になれば、一つの記事の役割を決める工程は完了です。
次は、その組み合わせを具体的な記事ネタへ落とし込みます。
読者の悩みから記事ネタを考える方法は、こちらの記事で続きを紹介しています。
関連記事:ブログ記事ネタが見つからない人へ|読者の悩みから逆算する3ステップ
さらに、仕事経験を検索される記事として組み立てる段階では、こちらへ進んでください。
【関連記事:経験をブログ記事にする方法|仕事の経験をSEO記事へ変える5ステップ】
ここから先は、「誰に何を伝えるか」を決める工程ではありません。
今回決めた相手・悩み・伝えること・読後の到達点を材料にして、一つの記事として形にする工程です。
ここで決めた内容を残したまま、次の記事へ進めば十分です。
まとめ|「何を書こう?」から「誰に何を伝えよう?」へ

仕事経験や知識があっても、それだけで一つのブログ記事になるとは限りません。
一つの記事を書き始める前に、
「この記事は、誰のどんな悩みに、何を伝える記事なのか?」
を一度言葉にしてみてください。
そのために確認するのは、次の4つです。
- この記事は誰に向けて書くのか
- その人は何に困っているのか
- その悩みに何を一つ伝えるのか
- 読んだあと、どうなってほしいのか
これは、ブログ全体で何について発信するかという「テーマ」を決める作業とは違います。
一つの記事で向き合う相手と、その人に渡す情報を選ぶ作業です。
誰に何を伝えるかが決まったら、次は読者の悩みを具体的な記事ネタへ変えていきましょう。