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「販売や接客など、長年仕事をしてきた経験はある」でも、
「これをブログに書いて誰かの役に立つのだろうか」
ブログテーマを探すとき、あなたも手が止まることがありませんか?
経験を書き出しても「販売経験なら商品紹介ブログ?」程度しか浮かばず、「自分にはブログにできるような経験がないのかもしれない」と感じることもあるでしょう。
私は靴の販売員として10年、その後は飲食の現場で15年働いてきました。
見た目はただの接客歴ですが、その中には、お客様に合わせて提案を変える、状況を見て優先順位を判断するなど、長く続けたからこそ身についた判断や工夫が積み重なっています。
自分では当たり前すぎて気づきにくい、その部分にブログテーマにつながる材料が隠れています。
この記事では、仕事の中にある
「判断」と「工夫」
を見つけ、4つの項目に整理した「ブログテーマの材料表」を完成させるところまで進めます。
自分の仕事経験を一つ思い浮かべながら、読み進めてみてください。
経験を書き出してもブログテーマが見つからない理由

ブログテーマの見つけ方を調べると、
「まずは、自分の経験を書き出しましょう」
という方法をよく見かけます。
経験を振り返ること自体は大切です。
ただし、
「販売を10年してきた」
「飲食業で15年働いてきた」
と書き出しただけでは、ブログで何を伝えられるのかまで見えてこないことがあります。
職歴だけではブログテーマの材料が見えにくい

私は靴の販売員として10年間働き、その後は飲食の現場で15年間仕事を続けてきました。
仕事内容だけで見れば、
- 靴を販売していた
- 飲食店で働いていた
という職歴です。
ここからブログテーマを考えようとすると、
「靴について書く」
「飲食について書く」
という発想になりやすいでしょう。
しかし、同じ仕事でも、実際の対応は毎回同じではありません。
職歴という言葉だけでは見えないものが、日々の仕事の中に積み重なっています。
長く続けた仕事ほど「当たり前の経験」に気づきにくい

仕事に慣れると、最初は考えながら行っていたことも、少しずつ自然にできるようになります。
すると、
「これくらい普通だろう」
「みんなやっていることだろう」
と感じるようになるものです。
後輩から仕事のやり方を聞かれて初めて、
「そういえば、自分はいつもこう判断していたな」
と気づくこともあります。
長年の仕事によって身についた、自分では意識することさえ少なくなった判断基準。
そこに、ブログテーマを見つける材料が隠れていることがあります。
まだ自分がどんな仕事や出来事を経験してきたのか整理できていない場合は、先に経験の棚卸しの記事で過去の経験を洗い出してみてください。
ブログテーマの材料は仕事の「判断」と「工夫」から見つける

靴を販売していた頃、お客様が何足ものサンダルを前に迷っていても、私はすべての商品を同じように見せ続けていたわけではありません。
用途や好み、履いたときの反応を見ながら、候補を少しずつ絞っていました。
表面だけを見れば「靴を販売した経験」です。
もう一段深く見ると、
相手の条件を確認し、選びやすくなるように選択肢を整理していた経験
と捉え直せます。
探したいのは、華やかな成功体験ではありません。
普段の仕事で何度も繰り返してきた判断や工夫です。
仕事で迷ったときに何を基準に判断していたか?

あなたも、一つ思い出してみてください。
仕事の中で、
「この場合は先にこちらをやる」
「このお客様にはこの説明から始める」
「この条件なら、この方法は選ばない」
と自然に決めていた場面はなかったでしょうか。
考えるポイントは3つあります。
- 何を基準に決めていたか
- なぜその選択をしていたか
- 初心者だった頃と判断の仕方は変わったか
例えば、同じ商品を探しているお客様でも、全員に同じ提案をするとは限りません。
用途
予算
好み
困っていること
いくつかの情報から、何を優先するのかを決める。その積み重ねによって作られた、自分なりの判断基準です。
失敗を減らすために工夫してきたことを探す

次に、仕事を続ける中で「やり方を変えた経験」を思い出します。
例えば、
- ミスしないよう作業の順番を変えた
- 説明が伝わりにくくて言い方を変えた
- 相手が迷わないよう候補を減らした
- 忙しい時間帯だけ優先順位を変えた
といった小さな改善。
大きな成功体験である必要はありません。
むしろ、何度も同じ仕事をする中で、
「こうした方がうまくいく」
「これは先に確認した方がいい」
と少しずつ変えてきた部分。
経験から生まれた工夫です。
後輩やお客様から何度も聞かれたことを探す

自分では当たり前だと思っていることでも、周囲から見ると「その人だから知っていること」になっている場合があります。
以前、靴販売の仕事で後輩から、お客様との距離の取り方について聞かれたことがありました。
私は、
「お客様が試着された姿を確認するときに自分が立つ位置は、目線を同じ方向にする、もしくは正対にならないようにする」
と伝えていました。
普段は自然にしていたことでも、人から聞かれることで初めて言葉になることがあります。
あなたにも、
- 後輩から何度も聞かれたこと
- 同僚から頼まれやすかったこと
- お客様から相談されることが多かったこと
がないでしょうか。
自分では気づきにくい経験を、他人からの質問を手がかりに探す方法です。
見つけたものを「自分の強み」としてさらに整理したい場合は、ブログの強みを見つける記事で確認できます。
仕事経験をブログテーマの材料へ翻訳する

ここからは、見つけた判断や工夫を、そのまま「経験談」として終わらせません。
先ほどの「お客様と正対しない」という接客を例にします。
靴の試着では、お客様と正面から向き合うのではなく、鏡とお客様の中間や、お客様の横に立つことが多くありました。
行動だけを見ると、
お客様の横に立った
という出来事です。
そこから、その行動に含まれている考え方を取り出します。
経験から自分なりの知見を取り出す

ここでいう「翻訳」は、経験を別の言葉へ置き換えることではありません。
先ほどの例なら、
接客経験
↓
相手と正対せず、目線や立ち位置を調整した
↓
相手が話しやすい距離や関係を作る
というように、行動の中にある考え方まで掘り下げます。
10足のサンダルから候補を絞っていた経験も同じです。
商品を販売した
ではなく、
相手の条件を確認して、選択肢を整理した
と見る。
すると、
選択肢が多いときは、情報を増やすだけでなく、判断しやすい状態に整理する
という知見として捉えられます。
ここで考えたい質問は一つ。
その経験から、自分は何が分かるようになったのか?
仕事内容ではなく、その仕事を続けたからこそ得られた考え方を探します。
自分の知見が「誰のどんな悩み」に役立つか考える

知見が見つかったら、自分側から読者側へ視点を移します。
例えば、
選択肢を整理して、決めやすい状態を作る
という知見なら、
- 商品が多すぎて選べない人
- 何を基準に比較すればいいか分からない人
- おすすめを見ても自分に合うものを決められない人
に役立つ可能性があります。
読者が知りたいのは、あなたが何年間その仕事をしてきたかだけではありません。
その経験から得た知見によって、
自分の悩みをどう解決できるのか?
という部分です。
「販売経験」「飲食経験」としか見えていなかった職歴から、誰かに提供できる価値が見え始めます。
経験から読者の悩みへ視点を移すこと。
私がこのブログで「経験をWebへ翻訳する」と呼んでいる考え方の一つです。
自分の経験から「ブログテーマの材料表」を作る

ここまでに見つけたものを、4つに分けて並べます。
私の経験を例にすると、次のようになります。今度は、あなた自身の経験で1〜3行埋めてみてください。
| 仕事経験 | 判断・工夫 | 得た知見 | 役立てられる読者の悩み |
| 靴販売で商品を提案する | 条件を聞き、候補を絞る | 選択肢を整理すると判断しやすくなる | 選択肢が多くて決められない |
| 靴の試着を接客する | 正対せず、目線や立ち位置を調整する | 相手が受け取りやすい距離や関係を作る | 圧を感じず相談したい |
| 商品を売り場へ並べる | 売りたい商品と提供しにくい商品の見せ方を変える | 情報には見せる優先順位がある | 情報が多くて重要なものが分からない |
| 飲食店の忙しい時間帯に対応する | 状況によって作業の順番を変える | その場に応じて優先順位を判断する | やることが多く整理できない |
| 自分の仕事経験 | 繰り返してきた判断・工夫 | そこから得た知見 | 役立てられそうな読者の悩み |
すぐに思いつかない場合は、次の4問だけ使います。
- 仕事で繰り返していた判断は何か
- 失敗を減らすために工夫していたことは何か
- そこから何が分かるようになったか
- その知見は、誰のどんな悩みに役立ちそうか
例えば「販売経験」と書いて終わるのではなく、
販売経験
↓
お客様が迷ったときに候補を絞っていた
↓
選択肢を整理すると判断しやすくなる
↓
選択肢が多くて決められない人に役立つ
というところまで進みます。
この4段階が一つ完成すれば、ブログテーマを考えるための材料が一つできた状態です。
自分一人では言葉にしにくい場合は、生成AIを壁打ち相手にする方法もあります。
例えば、自分が実際に経験した出来事を書いたうえで、
「この判断から得た知見と、役立ちそうな読者の悩みを整理してください」
と聞けば、考える角度を増やせます。
ただし、生成AIに経験そのものを作ってもらうわけではありません。
材料は、あなた自身の経験。
生成AIは、その中にある判断や知見を言葉にする補助役として使います。
表が1行でも埋まれば、この記事で行う作業は完了です。
見つけた材料をブログテーマに決める前に確認する

ここで、
「選択肢を整理して提案するという知見が見つかった。では、これをブログテーマにしよう」
とすぐに決める必要はありません。
今回見つけたものは、テーマそのものではなく、テーマを選ぶための材料だからです。
経験があるだけではブログテーマとして成立するとは限らない

例えば、
選択肢を整理して、決めやすい状態を作る
という知見が見つかったとします。
自分には書けそうです。
しかし、それを必要としている読者がいるのか、関連する記事を継続して書けるのかまでは、この段階では分かりません。
今回確認できたのは、
自分が読者へ提供できるかもしれない価値
まで。
材料が見つかったことと、ブログテーマとして成立することは分けて考えます。
ブログテーマの需要・継続性・競合は次の工程で確認する

実際にテーマ候補を選ぶ段階では、
- 読者の需要があるか
- 自分が書き続けられるか
- 関連する記事を広げられるか
- どのような競合がいるか
など、別の視点も必要になります。
まずは、自分の中からテーマの材料を取り出す。
その材料を外側の需要と照らし合わせるのが次の工程です。
作った材料表を持った状態で、ブログテーマの決め方|経験・得意・需要から自分だけのテーマを見つける方法へ進んでみてください。
書きたい分野の経験がない場合は別の進め方になる

発信したい分野について実体験がほとんどない場合は、今回とは少し状況が違います。
その場合は、学びや実践を通して、これから経験を作っていく方法もあります。
まとめ|仕事経験の中からブログテーマの材料を見つけよう

ブログテーマを見つけるために、特別な実績や珍しい経験だけを探す必要はありません。
長く続けてきた仕事の中で、
- 何度も繰り返してきたこと
- 自分なりに工夫してきたこと
- 状況に合わせて判断してきたこと
こうした「普段は当たり前にやっていること」の中にも、ブログテーマにつながる材料はあります。
大切なのは、「販売をしていた」「飲食で働いていた」という職歴だけで終わらせず、その仕事で何を考え、どう判断し、どんな悩みを解決してきたのかまで振り返ることです。
今回作った「ブログテーマの材料表」に1行でも書き込めたなら、自分の経験を発信の材料として見るための第一歩は完了です。
次は、その材料を需要や継続性などと照らし合わせながら、実際に発信するブログテーマの候補へ絞っていきましょう。