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ブログを始めようとして調べていると、
「まずジャンルを決めましょう」
「ブログのテーマを考えましょう」
「コンセプトを明確にしましょう」
と、似たような言葉が次々に出てきます。
それぞれ大切そうなのは分かっても、
「ジャンルとテーマは何が違うの?」
「テーマが決まれば、コンセプトも決まったことになる?」
「結局、自分は今どこで迷っているんだろう」
と分からなくなることもあるでしょう。
私も以前は、ブログのコンセプトを考えようとして、特定分野の本を60冊読むなど、外にある知識を集め続けていました。
それでも言葉がまとまらず、筆が止まってしまった時期があります。
そんなある日、いつもの職場があるモールへ向かいながら立ち並ぶ店を眺めていて、
「ブログも実店舗のように考えたら整理できるのではないか」
と思いました。
店には、扱う分野があり、商品があり、「誰にどんな店として選ばれたいのか」という方向性があります。
ブログも同じように置き換えてみると、ジャンル・テーマ・コンセプトという抽象的な言葉の違いが見えやすくなりました。
この記事では私の実店舗での経験を例にしますが、あなた自身の仕事や、普段利用しているお店を思い浮かべながら読んでみてください。
ブログのジャンル・テーマ・コンセプトの違いとは?

まずは3つを並べてみます。

3つは似ていますが、見ている範囲が少しずつ違います。
ブログのジャンルは「どの領域で発信するか」を決める

実店舗なら、最初に大きな業種があります。
靴、飲食、家電、書籍、衣料品。
「何の領域に属する店なのか」という大きな分類です。
ブログでも、
- 転職
- ブログ運営
- 料理
- 子育て
- ガジェット
など、大きな発信領域があります。
この記事では、この大きな領域をジャンルとして整理します。
たとえば「ブログ運営」というジャンルを選んでも、それだけでは何について発信するブログなのかまでは決まりません。
店でいえば、「靴屋を開く」と決めた段階に近いでしょう。
ブログのテーマは「何について発信するか」を決める

同じ靴屋でも、並んでいる商品は店によって違います。
ビジネスシューズを中心にする店もあれば、ランニングシューズ、子ども靴、歩きやすさを重視した靴を扱う店もあります。
大きな領域が同じでも、何を中心に扱うかによって店の中身は変わります。
ブログも同じです。
「ブログ運営」という同じジャンルでも、
- ブログの始め方
- SEO
- 記事の書き方
- 収益化
- 仕事経験をブログに活かす方法
など、扱う主題を変えられます。
この「何について発信するのか」を、この記事ではテーマとして考えます。
ここまでで「何について発信するか」は見えてきます。ただ、扱うテーマが同じでも、届ける相手や提供する価値まで同じになるとは限りません。
テーマそのものをどう決めるか迷っている方は、こちらの記事で判断基準を整理しています。
ブログテーマの考え方|好き・稼げる・経験のどれを基準に選ぶ?
ブログのコンセプトは「誰にどんな価値を届けるか」を決める

私が靴を販売していた頃、同じ商品を扱っていても、お客様によって伝える価値を変えることがありました。
たとえば、冠婚葬祭にも使える紳士靴があります。
冠婚葬祭用の靴を探しているお客様には、その用途に合う一足として提案します。
一方、きれいめなファッションが好きなお客様には、来店時の服装を見たり、会話の中から好みを考えたりしながら、同じ靴をファッションアイテムの一つとしておすすめすることもありました。
商品そのものは同じです。
それでも、目の前のお客様が変われば、その商品のどんな価値を伝えるのかも変わります。
ブログも同じです。
同じテーマについて書いていても、
「誰に向けるのか」
「その人は何に困っているのか」
「自分はどんな価値として届けるのか」
によって、記事の切り口や伝え方は変わります。
何について発信するかがテーマなら、誰にどんな価値として届けるかまで考えるのがコンセプトです。
ここでは、コンセプトの決め方までは扱いません。実際に自分のコンセプトを形にしたい場合は、こちらの記事で5つのステップに分けて整理しています。
[ブログコンセプトの決め方|初心者でも発信の軸を作れる5ステップ]
ここまでジャンル・テーマ・コンセプトを分けてきましたが、実際にブログについて調べていると、特に「ジャンル」と「テーマ」は同じような意味で使われることがあります。
ブログのジャンルとテーマは何が違う?

ブログについて調べていると、「ジャンル」と「テーマ」がほとんど同じ意味で使われていることがあります。
そのため、ある記事では「料理ジャンル」、別の記事では「料理をテーマにする」と書かれていても不思議ではありません。
この記事ではブログ設計を整理しやすくするため、
ジャンル=大きな発信領域
テーマ=その中で扱う主題
として分けています。
言葉そのものを厳密に区別することより、自分が大きな発信領域について考えているのか、その中で扱う内容について考えているのかを区別できれば十分です。
3つの違いを整理できたら、今度は「どれから考えればいいのか?」という疑問が出てきます。
ブログのジャンル・テーマ・コンセプトはどの順番で決める?

ここまでは3つの違いを分かりやすくするために、ジャンル、テーマ、コンセプトの順で説明してきました。
ただし、言葉を理解する順番と、自分のブログを設計する順番は同じである必要はありません。
また、初心者のうちから大きな範囲をすべて決めようとすると、かえって何を考えればいいのか分からなくなることがあります。
私にも、靴の販売員になった頃に似た経験がありました。
最初から紳士靴売場全体を任されたわけではありません。最初に担当したのは、紳士靴コーナーにあるセール棚1つだけでした。
その小さな売場で、
- 商品をどう並べるか
- 何をどれだけ発注するか
- 在庫をどう整理するか
といった仕事を一つずつ覚えていきました。
その後、扱える範囲が広がり、紳士靴の部門を担当するようになりました。
もし順番が逆で、新人の私がいきなり紳士靴売場全体を任されていたら、扱う範囲が大きすぎて何から手をつければいいのか途方に暮れていたかもしれません。
あなたの仕事でも、最初からすべてを任されたのではなく、小さな仕事を一つずつ覚えながら、できることを増やしていった経験はないでしょうか?
ブログも、最初からジャンル・テーマ・コンセプトのすべてを決めようとすると、同じように考える範囲が広がりすぎます。
では、ブログ初心者は何を手がかりに、考える範囲を広げていけばよいのでしょうか?
ブログは「コンセプト→テーマ→ジャンル」の順で考えると軸を作りやすい

自分のブログを設計するときは、まず「誰にどんな価値を届けたいのか」から考える方法があります。
実店舗で考えるなら、
誰のための、どんな店にするのか
↓
そのために何を扱うのか
↓
その店がどの領域に位置するのか
という流れです。
ブログに置き換えると、
誰にどんな価値を届けるか
↓
そのために何について発信するか
↓
それがどの発信領域に位置するか
となります。
この記事の言葉に当てはめれば、
コンセプト → テーマ → ジャンル
という順番です。
たとえば、先に「ブログ運営」というジャンルだけを決めても、ブログの始め方、SEO、収益化、記事の書き方など、扱える内容は数多くあります。
一方で、
「これまで仕事で積み重ねてきた経験を活かしたい人に、ブログという選択肢を届けたい」
という方向性が見えていれば、そこから必要なテーマを考えやすくなります。
そのテーマがどのジャンルに位置するのかも、あとから整理できます。
先にコンセプトを考えることで、「何を書くか」「どの領域で発信するか」を、自分が届けたい価値からつなげて考えやすくなるわけです。
ただし、「コンセプト→テーマ→ジャンル」がすべてのブログに共通する唯一の正解という意味ではありません。
ジャンル・テーマ・コンセプトは行き来しながら調整していい

実店舗では、お客様の反応を見ながら品揃えを変えることがあります。
逆に、新しく扱う商品をきっかけに、それまでとは違うお客様が来店することもあります。
店づくりは、一度決めたら何も変えない一直線の作業ではありません。
ブログも同じです。
コンセプトを考えたあとで、
「この人の悩みを解決するなら、こちらのテーマも必要だ」
と扱う内容を見直すことがあります。
反対に、記事を書いていく中で、
「このテーマなら、もっと違う人にも役立てられそうだ」
と気づき、届ける相手や価値を見直すこともあるでしょう。
場合によっては、テーマが広がったことで、自分が考えていたジャンルの位置づけそのものを見直すこともあります。
大切なのは、最初に決めた順番を守り続けることではありません。
コンセプト・テーマ・ジャンルを行き来しながら、自分のブログの方向性を少しずつ合わせていくこと。
最初から3つを完璧に決めようとしなくても構いません。
この3つを実際のブログに当てはめると、それぞれの位置関係がさらに見えやすくなります。
ブログのジャンル・テーマ・コンセプトを具体例で比較
このブログのWeb資産側を例にすると、次のように整理できます。

最初からこの形がすべて見えていたわけではありません。
ブログについて考え、記事を書き、自分が仕事で積み重ねてきた経験とのつながりを考える中で、少しずつ整理してきました。
このように3つを分けて当てはめると、どこまで決まっていて、どこがまだ曖昧なのかを確認しやすくなります。
ブログのジャンル・テーマ・コンセプトのどこで迷っている?|3つの質問で確認しよう。

ここまでの違いを、自分のブログに当てはめてみてください。
次の3つのうち、答えに詰まる質問はどれでしょうか。
| 質問 | 答えに迷うなら |
|---|---|
| どの領域で発信するか決まっている? | ジャンルを整理する段階 |
| その領域で何について書くか決まっている? | テーマを整理する段階 |
| 誰にどんな価値を届けるか決まっている? | コンセプトを整理する段階 |
たとえば、「転職について書くか、ブログについて書くか」で迷っているなら、まだ大きな領域を整理する必要があります。
「ブログについて書くことは決めたけれど、何を中心に書けばいいのか分からない」なら、テーマを考える段階です。
扱う内容まで見えているのに、「誰向けのブログなのか」「どんな価値を届けるのか」が曖昧なら、コンセプトを整理する必要があります。
「ブログの方向性が決まらない」と感じていても、全員が同じ場所で止まっているわけではありません。
自分がどの質問で止まったのかが分かれば、次に考えることも絞れますよ。
ブログのジャンル・テーマ・コンセプトで迷ったときの次の進め方

3つを一度に完成させる必要はありません。
テーマで迷っているなら、「何について発信するのか」を整理します。
ブログテーマの考え方|好き・稼げる・経験のどれを基準に選ぶ?
誰にどんな価値を届けるブログなのかが曖昧なら、コンセプトを形にしていく。
ブログコンセプトの決め方|初心者でも発信の軸を作れる5ステップ
すでにコンセプトを考え始めているのに決められない場合は、「作り方が分からない」のとは別のところで止まっている可能性があります。
その場合は、コンセプトが決まらない人向けの記事や、最初から完成させずに仮決めして進む考え方を扱った記事が次の選択肢になります。
ジャンルについては、自分の発信がどの大きな領域に位置するのかを整理しましょう。
まとめ|ブログのジャンル・テーマ・コンセプトの違いを整理しよう

ブログのジャンル・テーマ・コンセプトは、この記事では次のように整理しました。
- ジャンル:どの領域で発信するか
- テーマ:何について発信するか
- コンセプト:誰にどんな価値を届けるか
この記事では違いを理解しやすくするために「ジャンル→テーマ→コンセプト」の順で説明しましたが、ブログを設計するときは、「誰にどんな価値を届けるか」というコンセプトから考えると、テーマやジャンルをつなげやすくなります。
ただし、一度決めた3つを固定する必要はありません。
実店舗がお客様や商品を見ながら店を整えていくように、ブログもコンセプト・テーマ・ジャンルを行き来しながら、自分の発信に合う形へ整えていきましょう。